∞∞∞∞■平成23年度設計製図試験対策−まとめ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞《H23.10.06記》



 いよいよ試験間近となりました。皆さんはそれぞれに試験対策を積んで来られたことと思います。
エスキスの要領はマスターしましたか。作図時間は縮まりましたか。見やすい図面が引けるようになり
ましたか。
色々不安は有るかと思います。予想してなかった課題で、いっぺんにパニクッテしまう事が無いように
して下さい。「予想が外れた!」と思う心が、既に受け身になっている証拠ですよ。与えられた課題を
楽しむ心が良いですね。「敵はこう来たか。それなら、こう答えよう。」課題を注意深く読み、要求し
ている問いに貴方の考えを返して遣って下さい。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆合格するには  1.課題優先。    これまでに数多くの課題を学習してきたことと思う。それらの課題と混同しないこと。条件が違    えば回答も違ってくる。本試験での課題文が最優先!    本試験課題の条件 > 老健施設の常識 > 建築の一般常識 > 世間の一般常識
   1.満点より、減点の少ない計画をめざす。    設計競技(コンペ)ではないので、最優秀賞を目指す必要はない。誰しも減点を喰らうのは当た    り前。只、減点が少なくなるように努めよう!      1.時間との勝負。    技量試験なので、時間内にどれだけの計画をまとめ上げられるかが要求される。内容もさること    ながら、時間管理が重要だ。完璧でなくても審査官に判断して貰えるだけの物は残そう!  1.課題文を読み返す。    計画に行き詰まったら、再度課題文を読み返しヒントを得る。要求もされていないのに固定観念    で進めていないかもチェックする。  1.計画の方向性を見失わない! 試験元の大きな要求事項は、冒頭の「設計条件」や「計画に当たっての留意点」、「計画の要点」    の条件にまとまっている。これらに留意して、計画の方向を間違えないようにする。  1.エスキスを充分に固める。    エスキス図に詳細を書き込む必要はないが、各室の間取りと出入口の位置は固めてしまう。家具    など備品の書き込み要求が有れば、エスキス段階で検討を済ませる。  1.作図はただ書くのみ。    作図段階では、エスキス案をひたすら書き写すのみ。途中で検討したり、計画の変更は御法度!    たとえ、作図中に妙案が浮かんでも、計画の欠点が目に付いたとしても、決して変更や書き直し    はしない。それだけにエスキスで十分検討し、決めた以上は腹をくくって作図を完了させること      物事は理想通りには進まない。エスキス時間が予定よりオーバーすれば、作図で取り戻すしかな    い。作図は要領だ。    時間内の完了が難しい状態となれば、要求されている事のみを優先して書き上げる。例えば、便    所内計画は要求がなければ室名のみとし、内部を省略するなど。階段でもしかり。    便所の引き戸や階段の登り口と降り口の表示をしていれば、意は伝わる。ただ、完了しないより    は、生き残れると言う意味だ。作図の目的は、相手に意を伝えることに有る。      鉛筆書きの作図は皆目なくなったので、皆さん誰しも苦手のようだ。指導校も1から作図の仕方    を教えているようだが、短時間で書き上げるにはコツがいる。   ・補助線を止めよう!    基本的には実線を引く前に補助線を引き、その補助線の上に実線を重ねるように線を引くが、不    慣れな皆さんは、折角引いた補助線上を旨く重ねて引けないことが多い。それでは補助線を引い    た意味がない。捕縄線を引くのを止めよう!補助線は間取りの壁心のみで、壁厚や開口幅などの    補助線は止めよう!        壁を書くときは、方眼線を中心に目分量で壁厚を点でプロットしよう。補助線でなく、点に従っ    て充分に引ける。開口幅も方眼線を利用すれば、スケールで測って補助線を引く必要は全くない。    断面図も梁成のみ補助線を引けば、幅は点プロットで充分だ。1/200のスケールとは、そん    な物だ。     ┼────┼────┼────┼─    ┼────┼────┼────┼─     │    │    │    │     │    │    │    │     │    │    │    │     │ 点  │    │    │    ┏┿┓____________┏┿┓   ┏┿┓。  │    │   ┏┿┓    ╂┼╂───┼────┼───╂┼╂   ╂┼╂───┼────┼───╂┼╂    ┗┿┛ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄┗┿┛   ┗┿┛°  │    │   ┗┿┛     │    │補助線 │    │     │ 点  │    │    │     │    │    │    │     │    │    │    │     ┼────┼────┼────┼─    ┼────┼────┼────┼─  ・フリーハンドの活用    全てをフリーハンドで書くのは相当の技量がいる。皆さんに勧めるのは、短い線はフリーハンド    で書くことだ。短い線で有れば、定規を使って書いた線と比べても遜色ない。建具の方立て表示    や出入口表示など。只、くれぐれも、フリーハンドが殴り書きにならないように!  1.最終確認    受験番号と氏名は最初に書くが、最後の最後に記入の確認のこと。内容のチェックは時間的に余    裕がなければ出来ないが、付け加えるのみとする。変更は絶対禁物。「間違えた!」と思ったこ    とが、実は間違いだったと云う事はざらに有るし、パニクッていれば新たな間違いを犯すものだ。    減点は覚悟して、腹をくくることだ。それよりも、この段階では見た目の素人さを補うようにす    るのみ。  1.諦めない心!    どの段階でも、決して諦めないこと。途中折れることも有るだろうが、決して諦めないこと!    「最後の1人でも良いから、絶対合格する!」執念で取り組めば、道は開かれる。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆平成23年度建築士試験も、残り僅かです。試験会場のルート、所要時間のチェックは怠らないよう  にして下さい。早めに会場へ行き、余裕を持って臨みましょう。前日は、心をゆったりとして早めに  お休み下さい。皆さんのご健闘を祈ります。
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