∞∞∞■合格発表を見て∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞《H24.12.21記》


 待ちに待った合格発表が昨日20日に有りました。合格した人には「合格おめでとう!」とお祝いの
言葉をお贈りします。一方、残念ながら不合格となった方々は、何故不合格となったか各自検証しなけ
ればなりませんね。

 今年の課題は縛りも少なく、皆さんも何らかの形でまとめ上げ未完の人は少なかったように感じます。
でも、誰もが合格の確信を持てないまま、今日まで悶々と過ごされたのではないでしょうか。

 今年の課題は良かったと感じています。それは、皆さんの回答案が多彩になったからです。旧試験で
は詳細に渡って縛りがきつく、条件を満たそうとすると1つの方向が決まってしまう試験でした。本来、
建築設計の在り方では、設計者の思いで色んな回答がでるのが正常なことです。

 特に今年の課題の「小ホールのある地域図書館」は、一見複合用途とも言える2つの異なった機能を
持つ施設が課題で、2つの機能をどのように計画するかが重要な点で有ったと思います。その扱いには
種々の考え方があり、計画者の重点の置き方で次第で計画の内容が変わるものでした。だから、受験者
の皆さんも自分の計画が良かったのか確信を持てずにいたのでしょう。

 新試験は、ここ数年の間、試験の在り方を模索してきたように感じましたが、ようやく試験元が目指
してきた試験になってきたのではないでしょうか。今後も施設に対する考え方を、設計者自信が持つこ
とが要求される試験になるでしょう。
 
 1つ気になることは、試験制度が変わったにもかかわらず、多くの皆さんが通っている資格学校の講
座が、短時間でまとめるためにパターン化して指導していることです。従って、皆さんも条件反射的に
「この条件なら、こうでなくては減点だ」と自ら制限を加え、自由な発想を妨げているのではないでし
ょうか。
例えば、「図書館が課題だから、主体の図書館は1階であるべきだ。」とか、「道路幅が同じなら、間
口が広い方がメインだ。」など決めつけていないでしょうか。それらが合格の条件でないのは、合格し
た皆さんが一番理解されていることでしょう。

 今試験で試されていることは、如何に建築的な計画にまとめるかです。理由付けがハッキリ説明でき
る内容で有れば、それが正解とか間違いとか言えないのが建築の世界なのです。そのために建築の要点
や図面で表せない事項を記述するようになっていると理解すべきでしょう。
ここで言う建築的とは、建築らしさであり、建築として成立しうる物というレベルのものです。

 受験者心理として、減点を貰わないようにと課題の全部を満足しようとして、重要でないものにまで
こだわり、挙げ句の果てに建築らしさが失われた計画を目にすることがあります。大事なことは、出題
の幹を感じ取り、少々の末節は無視してでも(u)建築らしい計画(/U)にする事です。

 今回涙を飲んだ皆さんは、今机上で学習するよりも、建築らしさを感じ取るためにも実際の建物に接
してください。その蓄積が次回の合格への早道です。

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試験結果をどう見るか?

 平成24年度設計製図試験の合格者は、4,276名と発表されました。製図受験者の41.7%の合格
者です。新試験制度になって、41.2%、41.8%、40.7%、41.7%と約40%強の合格率が続いています。
この傾向はしばらく続くでしょう。

H21 T:41.2%  U:25.8%  V:23.0%  W:10.0%
H22 T:41.8%  U:27.8%  V:23.5%  W: 6.9%
H23 T:40.7%  U:30.5%  V:18.1%  W:10.7%
H24 T:41.7%  U:27.9%  V:18.2%  W:12.2%


【合格者の属性】
  試験元は合格者の属性を発表していますが、このデーターは極端に差がでる性質のものではありま
  せん。要は貴方自身の問題だから、このデーターに左右されるものではないですね。

1.学歴・資格別
  大きな変化は見られませんが、建築設備士は昨年より半分となりました。これは昨年の出題で地震
  時の対策を問うたためでしょう。指導校でなかなか指導しない内容で、業務に精通していた設備士
  に有利に働いたのかも知れません。

H21 大学70.3% 2級建築士19.2% 各種学校6.4% 建築設備士1.2% その他2.9%
H22 大学67.9% 2級建築士21.7% 各種学校6.3% 建築設備士0.9% その他3.2%
H23 大学67.6% 2級建築士20.9% 各種学校6.7% 建築設備士1.4% その他3.4%
H24 大学68.7% 2級建築士20.9% 各種学校6.7% 建築設備士0.7% その他3.0%

2.職域別
  大きな変化はありませんが、設計事務所が若干戻したことと、プレハブ会社の現象が見られます。
  普段のRC造等の経験の差が影響したのかも知れません。

H21 設計事務所35.8% 建設業33.3% プレハブ会社8.9% 官公庁5.8% その他16.2%
H22 設計事務所34.0% 建設業33.9% プレハブ会社8.6% 官公庁7.5% その他16.0%
H23 設計事務所34.5% 建設業34.1% プレハブ会社7.5% 官公庁7.6% その他16.3%
H24 設計事務所37.6% 建設業32.4% プレハブ会社7.0% 官公庁7.7% その他15.3%

3.職務内容別
  差ほど目立った変化は有りません。今後もこの水準を維持しそうです。昨年度指摘した設計従事者
  の減少傾向は、今年の試験では歯止めが掛かったように思われます。

H21 設計46.7% 現場17.2% 監理6.6% 構造6.1% その他23.4%
H22 設計43.4% 現場17.7% 監理7.2% 構造6.8% その他24.9%
H23 設計42.8% 現場17.9% 監理7.4% 構造6.3% その他25.6%
H24 設計45.4% 現場16.3% 管理7.1% 構造7.8% その他23.4%

4.年齢別
  30歳以下が頑張りました。それと40歳以上の年々伸びています。ネバーギブアップ!
  

H21 24〜26歳14.8% 27〜29歳23.7% 30〜34歳32.8% 35〜39歳18.1% 40歳以上10.6%
H22 24〜26歳16.7% 27〜29歳23.4% 30〜34歳30.1% 35〜39歳18.2% 40歳以上11.6%
H23 24〜26歳14.8% 27〜29歳22.9% 30〜34歳30.7% 35〜39歳19.1% 40歳以上12.5%
H24 24〜26歳15.6% 27〜29歳26.3% 30〜34歳27.5% 35〜39歳17.6% 40歳以上13.0%
  
5.男女別
  女性の建築業界への進出が進めば、もっと女性の割合は増えるでしょう。

H21 男性78.6% 女性21.4%
H22 男性77.4% 女性22.6%
H23 男性78.1% 女性21.9%
H24 男性76.6% 女性23.4% 

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標準解答例をどう見るか?

 試験元から2つの標準解答例が発表されました。標準解答例は標準的な合格レベルの計画案を示した
案で、必ずしも課題条件を全てクリアしたものでないと言うことです。従って、「これで良いんだ!」
とか「この方式が正解だ!」等と思わないでください。
ただ、動線の善し悪しや多少無理した所が散見されますが、しっかりと建物として成り立つではありま
せんか。これで良いんですよ。

●解答例の特徴は、@案は1階図書部門、2階集会部門で、A案は1階集会部門、2階図書部門です。
すなわち、これらが判定の決定打ではないと言っているようです。
 
●2つのエントランスを見てみると、@案はメイン南、サブ西で、A案はメイン南、サブ北となってい
ます。勿論これだけで合否が判定されるものでは有りません。道路側と公園側にエントランスが有れば
問題ないことで、どの位置で有っても他に悪影響が無ければ問題有りません。ただ、2つのエントラン
スは動線上他に影響を及ぼします。

●一般的に言って、部門の中を別の部門の動線が往来するのはタブーですよね。或る部門から別の部門
に行くには、必ずニュートラル(エントランスホールや廊下)経由して行くことになります。
 ここで部門について少し考えてみましょう。部門の中には分類上まとめられた部門と、切っても切れ
ない関係の諸室をまとめた部門が有ると思います。集会部門の小ホールと展示ギャラリーと会議室は相
互の結びつきも弱く、それぞれが独立して存在する関係で、機能的な分類から1つにまとめられたもの
と考えられます。一方、図書部門は貸出しカウンターで管理され、カウンターと各々の室(スペース)
はつながりも強く、それぞれの室(スペース)も互いに行き来する間柄です。いわば一体で運営される
間柄です。
@の案を見ると、1階のエントランスホールが図書部門を分断し、エントランスから集会部門に行く動
線も横切った形になっています。致命的な欠陥を持った案に感じられますが、良く良く見るとそれぞれ
の出入口にBDSが設置されています。これは、施設全体が1つの図書館と言う単一の用途で、図書部
門各スペースも集会部門の諸室も、同じように自由に行き来できるとしたものでしょうか。だから、開
架スペースも展示ギャラリーも小ホールも図書館の中の1つの室であって、共用部のエントランスホー
ルも単なる施設内通路扱いなのでしょう。・・・そう考えると、課題で図書部門と関係の深いカフェが
共用部門に組み込んで有るのも納得できます。

●2案とも2つの出入口にBDSを設置して、建物全体を管理しています。このことは、出題元は複合
施設でなく、飽くまでも図書館と言う単一用途を主張したかったようですね。小ホールも会議室も展示
ギャラリーも閲覧室と同様に図書館を構成する所要室の一つという扱いです。
 率直に言って、この処理は、新試験制度では複合施設は止めて単一用途の施設を出題すると宣言した
ために、止む無くこのように処置したものと思いました。

 でも、これらの推察が合っているのかどうかは、標準解答例に解説が無いので何とも言えません。多
くの皆さんは、BDSは図書部門の出入口に設置して、図書部門、集会部門、共用部門と明確にゾーン
分けしたと思います。それはそれで成り立つ事で、で何ら減点は無いと思いますよ。

●1つの用途で有れば、ゾーニングは何でも有りでは無いですね。ゾーニングで言えば、図書部門と集
会部門は階分けで明確にゾーニングされています。共用部門で有るエントランスホールや通路は、必ず
しも部門の間にあるとは言えないことです。部門の中の通路(廊下)も或る意味共用部なのです。
「E&A」が此までに講義した進め方−4、対策−3のニュートラル論や対策−7(部門の中の共用部)
が参考になると思いますよ。

●部門1つ取っても、考え方で後の展開は変わってしまいます。1つの方向性でまとまっていれば、そ
れはそれでOK何でしょう。各自の設定で何通りもの回答が出てくるわけですね。
合格した皆さんの計画も、2つの標準解答例とは似ても似つかないものになっていませんか?

 
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【採点のポイント】
試験元は、「採点のポイント」を下記の通り発表しています。

(1)空間構成
 @ 建築物の配置計画
 A ゾーニング・動線計画
 B 要求室等の計画
 C 建築物の立体構成等

(2)意匠・建築計画
 @ 要求室の機能性・快適性等
 A 図面表現等

(3)構造計画
 @ 構造種別、架構形式およびスパン割り等の計画
 A 梁伏図及び部材の断面寸法等

(4)設備計画
 @ 吹き抜け部分における冬期の空調設備計画
 A 一般開架スペースに於ける自然採光及び直射遮蔽の計画
 B 小ホールの空調機械室の位置と給気・還気ダクトのルート計画

(5)設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
 @「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「計画の要点等が完成されていないもの」又は、
    「面積表が完成されていないもの」
 A 地下1階、地上2階建てでないもの
 B 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
 C「建築面積が1,225u以下でないもの」又は「地下1階を除く床面積の合計が1,800 m2以上、
   2,200 m2以下でないもの」
 D 次の要求室・施設等のいずれかが計画されていないもの
   一般開架スペース、自動開架スペース、新聞・雑誌コーナー、サービスカウンター、即諸室、
   小ホール、展示ギャラリー、会議室、エントランスホール、カフェ、事務室、作業室、
   設備スペース、エレベーター、便所
    
 E その他設計条件を著しく逸脱しているもの 

こうして見ると、太字で表した項目が昨年と異なる部分ですが、例年と大きくは変わっていません。
構造の要求図面の表現は変わっているが、実質は変化無し。いつもの事ながら大きく変わるのは、設備
計画です。建物用途が異なるのだから、当然要求してくるものも違ってきます。

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【合格するには】
1番でなくても2番で無くても良いのです。上位4割に入るれば良いのです。では、具体的にどのよう
に対応すれば良かったのか?その答えは、

1.受験者がまず4割に残るには、上記の(5)設計条件・要求図面等に対する重大な不適合を避ける
  こと。これをクリアーすれば、7割方生き残る。
  (1) 完成させましょう。
  (2) 要求階数は守りましょう。
  (3) 建築的に成立させましょう。
  (4) 要求規模で計画しましょう。
  (5) 要求した室は所定のところに計画しましょう。
  (6) 建築主の希望は守ってね。

  採点のポイントは、依頼主からすると至極当然のことですね。約束の納期は守らないは、要求した
  ことは無視するはでは、計画内容の善し悪し以前に信頼関係が築けません。これでは、合格は無理
  でしょう。省略図面でも提出しなければ勝負になりませんね。だから、フリーハンドでも良いとし
  ているのでしょう。綺麗汚いは次のレベル。
  (チャレンジャーは、綺麗に書き過ぎて時間切れ。臨機応変な対応が望まれる。)

2.(1) 空間の構成は、すっきりシンプルにまとめよう。
  具体的には、柱芯(通り芯)に間仕切り壁を配置し、廊下を真っ直ぐに通すことを絶えず意識する
  ことです。間仕切り壁が柱から外れ、柱をまたぐ室はすっきりしないし、使い勝手も悪い。廊下の
  凹凸は、プランが整理されていないだけでなく、最も素人ぽさを感じさせます。建築士の資格試験
  で素人ぽさを感じさせるようでは合格はおぼつかないでしょう。

3.(2) 意匠・建築計画は、要求室の機能や役割をしっかり理解しよう。これは重要なことで、対象と
  なる建物の中身を知らずして計画などできません。だからこそ、実物の建物の見学が重要なのです。
  中身をよく理解していれば取捨選択の判断ができ、悩むことも少なくなるでしょう。でも、指導校
  での指導は、カルキュウラムの都合上、深く時間を割いて説明をしていないような気がします。

4.(3) 構造計画は、スパンや階高など構造計算に先立ち設計者が先行して決めることになる。そのた
  めに、構造の概念は設計者として知っておかなければならない事柄です。
   構造面での要求に耐力壁が良く有るが、要求された以上反映しなければ減点だろう。ただ、耐力
  壁を設けるためにプランを歪めることがないように注意したい。下手な耐力壁なら、減点も覚悟し
  て純ラーメンとした方がましだろう。(減点を恐れるあまりに減点を貰わないように注意)

   作図については、毎年2通りの伏図の表記が示されている。点線表記と実線表記とですが、この
  どちらでも良いのか、点差が有るのかの解説はこれまでに一切無い。実線と点線とでは作図スピー
  ドに明らかに差が出てくるので、試験元はハッキリさせるべきだろう。受験者にとっては、採点基
  準がハッキリしない以上、手間は掛かるが点線表記が無難だろう。しかし、完成が絶対なので、作
  図の進行状況を見て、減点覚悟で実線表記に切り替えることも大事なことだ。

5.(4) 設備計画は、構造計画と同様にスペースなど先行して決めなければならない。実施設計などで
  修正が迫られても、根本からやり直しにならないように設備の概念は知っておかなければならない。
  昨年の採点のポイントに設備スペース及び設備シャフトの計画が合ったが、今回のポイントには無
  い。それは、昨年の空調設備が空冷ヒートポンプマルチ型エアコンの指定が有ったため、その特徴
  である大きな空調用PSを認識しているかがポイントになったのであろう。このように、設備につ
  いては施設の用途に適したものが問われる。

   過去2回の試験では、自分で適切な設備方式を考えて進める形式だったが、H23年と今年は部分
  的ではあるが試験元から方式が指定されたために、それに対する知識や概念が必要となりました。
    この傾向は、今後とも続くと思われるので、用途に応じた2〜3の方式の概念を学習する必要が有
    るでしょう。特に今年はダクトのルートを説明させるようになった。ダクト成を考慮した階高など
  に影響する。設備のことは有る程度計画の中で考慮しなければならない。

   震災を機にエネルギーの基本が見直されようとしています。建物に占める設備のウエイトは年々
  高まってきており、建築士も設備に関してはもっと関心を示さなければなりません。
  受験者の皆様も日頃から、設備を含めた建築に関心を示す必要が有ります。指導校で教わる金太郎
  飴見たいな回答をしていては、建築士として残念な限りです。

6.計画の要点は、上記の採点のポイントには特別に記述されていませんが、図面とセットで各項目を
  考えて下さい。図面で表しきれない部分や、計画を補完(言い訳)する重要な役目を持っているの
  で、有効に利用しましょう。また、要点だけで採点される項目も有りますから、合否に大きく影響
  します。指導校が用意したマニュアル化した文章を書き並べるのでなく、自分自身の言葉で記述す
  る訓練が必要になります。
 
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【失敗した人へのアドバイス】

1.付け刃的な即興の学習でなかったか?
  建物の用途や学習は課題が決まってからだが、建築計画はそれ以前からでもできる。H24年に取
  り組んだ課題を時間を気にせずにもう一度取り組んでみたら、計画のコツが掴める。玄人っぽい図
  面にするには、それなりに時間を掛け練習が要る。

2.日頃から建物に興味を持っていたか?
  建築士の資格を得ようとする者が、日頃建物と遠い存在でいても合格はおぼつかない。話題の建物
  を見聞きし、雑誌やWeb情報に積極的に接する。(当サイトを利用するのも1つ。)

3.自分なりに納得のいく計画をした事が有るか?
  練習課題を数多くこなすのも大事だが、未消化のまま次から次へと課題を繰り返しても、エスキス
  のコツは掴めない。じっくりと取り組んでみよう。

4.指導校に入学したから合格できると安易な考えでなかったか?
  指導校に期待できるのは、練習の機会や場所だ。結局は自分自身で悩んで解決しなくては。

5.受け身の立場で試験に臨まなかったか?
  こうすれば減点だろうか、あぁしなくてはダメなんだろうかと答えを探そうとしない。有りもしな
  いトラップを探したり、受け身では正しい判断はできない。試験は貴方の力の発表の場だ。自身を
  持って回答すればいい。

6.自分の力を過信して無かったか?
  優秀な計画を目指し、要求されてもいない事柄をこだわりすぎて時間オーバーとなっては元も子も
  ない。上記の【合格するには】の通り、平凡でオーソドックスな発想で臨め。


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◆H24度は「E&A」への若干名の協力者を募り、本試験問題の提供をお願いしました。代わりに
 協力者には練習課題の添削やアドバイスをさせと貰いましたが、協力者全員合格された事を心より
 お祝い申し上げます。
◆「E&A」の一級建築士サポートは、広告収入でお送りしています。トップに戻り「アフリエイト」
 をご利用していただくと有り難いです。
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