~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~《H23.09.09記》

■ 平成23年度設計製図試験対策−4の2の1(追加)


 「介護老人保健施設」の必要設備室を検討してみました。各階の床面積は、試験で出されるであろう 敷地面積から2通りの案を仮定して進めています。実際の試験では、この通りにはならないでしょうが、 これを参考に応用してみて下さい。  計画で難しいのは、初期の段階での設備室の設定です。実際の設計でも意匠⇔構造⇔設備間でフィー ドバックして初めて固まっていきます。設計製図試験の段階は、この初期の計画の段階ですから、計画 も今後、関係者と詰めながら固めていかなければなりません。  試験の計画のレベルはその程度と思って、肩の荷を降ろして下さい。試験では、必要なものが無いと か、有ったとしても非常識な規模で有れば減点でしょう。それだけは注意して、検討した面積を応用し てくれたらなぁお思います。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆介護老人保健施設の設備スペース検討  空調・給湯設備スペース検討:    http://www.kentiku-kikaku.com/H23-seizu/setubisitu.pdf  電気はコージェネを利用するとしても、現在のところ100%自家発電は現実的でない。   上記シミュレーションではコージェネ発電を15%としている。不足分を電気会社から購入しなけ   ればならない。キューピクルで対応すると、1m×1.5mを4〜6基くらい。面積で言うと40u〜60u   程度を設ければ支障はない。屋上でも良いし、屋内に電気室でもOK。ただし、各階に電気室から   の配線スペース(EPS)3.0m×1.5mを設ける。間口が広い横長がポイント。  給水は、市街地を中心に多くの自治体で水道直結方式が進んでいる。受水槽を持たずに済むところ   が良い。受水タンクは衛生管理上余り設置したくないものだ。5階建てなので水道直結加圧方式と   なる。加圧ポンプで送り出す方式なので、ポンプ室がいる。2×2=4u程度   そうは言っても、試験のこと万が一受水槽方式を指定してきた時は、老健施設の標準的な受水槽量   は把握しておこう。   1.入所者 300L/人・日  2.職員 100L/人・日  3.デイケア 200L/人・日   アバウト1日の使用量=32500L=32.5m3     受水槽=32.5×1/2=16.25m3   4m×2m×2.5m(H)程度   室内に設置だと  20u〜25u   6m×4m 程度。 点検スペース込み。      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆設備の方式をどのような方式とするか。試験場で皆さん悩むでしょう。極、普通の施設で採用されて  いる設備方式で良いと思います。できたら、最近多く採用されている、また近年の動向から採用され  るであろう方式を、1つ頭に浮かべて対応して下さい。E&Aはそう言う意味で代表的なものを限定  して提示しています。   試験課題で「経済的に」と要求して来たとします。この僅か4文字が有っただけで、受験者は悩み  ますよね。オーソドックスに対応していれば、何の問題もありません。何がオーソドックスかを知る  ことが大事です。   以前にも言いましたが、受験指導校にお金を払って通っている人は多いと思います。指導校はお金  を貰っている以上、指導漏れが有れば大変だとばかりに、実体に合わない方式や課題をこれでもか、  これでもかと色んなパターンを学習させます。数多くこなすことは結構ですが、無理矢理色んなパタ  ーンを想定するために基本的な重点が呆けてしまい、後半になると受験者を混乱させるんですね。  受験者の皆さん!基本形を理解し確立しましょう!それから応用です。
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