山田さんご夫婦は、娘さんが大きくなったので増築を考えています。
しかし、きちんとした工事をやって貰えるか心配です。



ビルやマンションのリフォーム工事で、悪い事例を聞かれたことは有りませんか?

小規模の建物工事では、ずさんな工事やべらぼうに高い工事費がまかり通っています。



  悪徳工事が減らない理由(わけ)
発注者も工事業者も、初めから改修工事を新築に比べて軽く考えていること。

業者の中には『改修工事だから綺麗にはできない。』とか、 『新築のようにいかなくて当然』と言う者もいます。   初めからこんな気持ちの業者では、結果は推して知るべしです。

改修工事は、既存建物との取り合いなどで、新築より技術的には難しい工事です。   なおさら改修工事は慎重に工事されなくてはならないのです。

業者に任せっきりで、監理、チェックが出来ていないこと。

改修工事では業者の設計施工が多く、行政のチェックも設計事務所の監理もありません。  このことが高くて、 質の悪い業者がはびこる原因にもなっているのです。

発注者の中には、『素人が口出ししても、業者の機嫌を損なうだけ』  と妙な気遣いをする方が居られます。   不良工事が、個人を相手にした工事に集中しているのも、この辺に原因があるのでしょう。


  建築工事が高い理由(わけ)
施主と施工業者の間に幾つもの中間業者が入っていること。

土木や建築工事は、昔から「組」と言う組織で動いています。
現場は大工、左官、電気、水道など色んな職種が組んで作業に当たりますが、その現場を束ねているのが「△△組」と言う元請けです。 この「組」と言う組織は非常に閉鎖的で、元請けは組以外の下請けには例え値段が安くても使いません。 閉鎖的な組織では、「組」の下請けがもっと安い「組」以外の下請け業者に仕事を廻し、自分は「名義貸し」の中間搾取するという形になりがちで、 工事費は余分なマージンの為にどうしても高くなります。

見積りも中身が分からないまま、見積総額だけで判断していること。

改修工事は、やり方も使う材料も、工事業者によってまちまちです。   にもかかわらず、工事金額だけで業者を決めてしまう発注者が多く居られます。

こんな発注では業者の思うつぼです。  見積もり合わせは、同じ土俵でなければ意味がありません。   結局高い工事になってしまいます。



★ もう1つ大きな原因がありました。

私たち建築士や設計士などの建築技術者が、リフォームなどの小規模工事に関心を示さなかったこと。

不良工事がはびこる原因には、私たち建築士や設計士が新築工事ばかりに目を向け、リフォームや改修工事などの小規模工事を省みなかったことに有ったと反省しています。

リフォームや改修工事を考えていらっしゃる方の頭の中には、設計や工事監理を業務とする「建築士」の存在はないようですね。
「建築士」の存在はご存知でも、リフォームや改修工事は手がけないとのイメージを与えてしまったのは私たちの責任です。

このような反省から、私たち「建築士」のグループは、「ベラボーに高い工事費」や、「デタラメな工事」を撲滅すべく 「コンストラクション・M・システム」を提案し実行しています。






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