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◆◇◆ ☆建築雑知識 024号
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■■■■■ Engineer & Architect group 建築企画
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■住宅性能表示の評価基準(5)温熱環境−その3
住宅性能評価に(温熱環境)が取り入れられているのは、エネルギーを大量に消費する
現代の文明が引き起こした「地球温暖化」が大問題と認識されてきたからです。
地球の温暖化を防ぐために各国が話し合い、国ごとにエネルギー総排出量を決めて、そ
れ以下にするように努力する約束をしました。(京都議定書)
そこで、各業界ともそれぞれの立場で省エネ対策に力を入れています。自動車メーカー
はエコカーの開発を、家電メーカーも省エネタイプの製品の開発と言った具合です。
省エネに対しては昭和54年に「省エネ法」という法律ができていて、建築主は断熱化
に努めなければならないとした努力義務を制定しています。
ただ、このときの省エネの発想は石油危機、いわゆるオイルショックの産物だったわけ
です。
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<断熱>
建築での省エネは断熱化を意味します。
断熱と言えば暖房の熱の流出を防ぐと言う冬のイメージが強いのですが、夏の場合の外
からの暑い熱を遮断するのも断熱です。
断熱は熱が出るか、入るかには関係なく、建物の内外の温度差が大きく関係します。
温度差は地域のよって大きく違いますので、住宅性能評価でも日本全国を6つの地域に
分けて基準を設けています。
1.北海道等
2.北東北等
3.南東北等
4.関東、東海、近畿、中国、四国、九州等
5.南九州等
6.沖縄等
断熱は温度差を考えると、北は暖房対策で南は冷房対策でしょうか。
断熱は壁の厚さや、中に入れる断熱材の種類や厚さが気になりますが、断熱に最も負荷
を与えているのが窓などの開口部です。
壁の断熱に神経を使っても、大きな開口部を持つ建物は、断熱で考えるとザルの建物で
す。また、開口部の位置も重要になってきます。真南の開口部は冬には有り難い日照を
与えますが、真夏はそれが冷房の負荷となってしまいます。
ところで、建物の開口の内、どの面が負荷になると思いますか?季節によって違ってき
ますが、以外や以外なのですよ。
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【太陽エネルギー】・・・・マグマグでは平方メートル(M2)を表現できません。
以下に出てくる?は(M2)のことです。
夏の太陽から降り注ぐエネルギーの強さは半端ではないですね。
と言っても、夏にだけ特別太陽からエネルギーが多く放出されている訳ではない
ですよね。
太陽からのエネルギーは年中一定の値で、1,353W/u(1,164kcal/u)と言われてます。
でも、夏に特別にエネルギーを強く感じるのは、地球の傾きによるものです。
建物もこのエネルギーをもろに受けますが、建物の面により受けるエネルギーは違って
きます。どの位と思いますか?
夏至 春分(秋分) 冬至
1)屋根面(水平面) 6,100kcal/u日 4,000kcal/u日 1,600kcal/u日
2)東(西)壁面 2,200kcal/u日 1,600kcal/u日 700kcal/u日
3)南壁面 750kcal/u日 2,800kcal/u日 2,900kcal/u日
*この表で注目されるのは、夏至の水平面でのエネルギー量が突出していることと、
同じ夏至でも南壁面の量の少なさです。
*夏対策は頭上にあり!帽子をかぶって頭を守ろう!(屋根断熱に注目)
*夏の西日は強いと良くいわれますが、エネルギーとしては西も東も変わりません。
これは、西日の時は活動期で、朝日の時はまだ就寝中と言うこともあります。また、
西日が当たる頃は建物が充分に熱せられているので、なおさら暑く感じるのでしょう。
*表から一目瞭然ですが、南の壁面は夏には受けるエネルギーは少なく、冬には受ける
エネルギーは多く、住まいは南向きが一番と言うことでしょうか。
☆いずれにしても、季節における熱量を頭に入れて開口の大きさを決めると良いですね。
もっとも、建物の開口部は光を入れたり、エネルギーを入れたりする機能面の他に、
建物のデザインを決める大きな要素にもなっています、設計するときは設計士と充分
に意見の交換をすることが大事ですね。
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★編集あとがき★
先週は12日(日)を成人の日と書いてしまいました。ずーと第2日曜が成人の日
で、月曜日はその代休と思いこんでいました。
休日法が変わって依頼、祭日のいわれや歴史がどこかに飛んで、連休が有るとしか
思ってなかった証拠ですね。ゴメンナサイ。
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『建築雑知識』は建築技術者と建築家のグループ
「Engineer&Architect group建築企画」
が「建築を愛する皆様」へお送りします。
編集発行:E&A建築企画 事務局
E-mail:jim@kentiku-kikaku.com
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